【今日のコラム】ワンちゃんと暮らすための集合住宅リノベーション その2 2018/12/02

前回に続き
「ワンちゃんと暮らすための集合住宅リノベーション その2」
です。

キレイになったら自由に動き回れるようにしてあげたいところですが、気になるのは床の滑り。通常のフローリングは床が滑るため、関節疾患を起こしやすいのが難点。とはいえ床を貼り替えるのは大変です。実は、とても良いアイテムがあります。塗るだけで床の滑りを止められるガラスコーティングで、キズや汚れも防止できます。ワンちゃんの粗相もガラスの粘膜が浸透を防いでくれますから、愛犬家には最高の仕様になりますね。
ワンちゃんの居場所は主にリビングルームとなるでしょうが、トイレ、食事スペースは必須ですし、ケージを置くお宅もあるでしょう。それに加えてワンちゃんのオモチャや洋服、ゴハンやオムツ、トイレシーツなどの荷物もいっぱいに。マンションですからリビングルームの広さも限りがありますからね。そこでの工夫はワンちゃん専用のスペースの上部空間を収納にすること。犬は低くて狭い場所が落ち着く習性なので、空間の有効活用に加えて、ストレス軽減効果も期待できる工夫といえるでしょう。ただし、ちょっと心配なことも。ケージが落ち着ける場所となる一方で、昼間のお留守番の時にケージに入れっぱなしにして吠え続ける犬もいること。無駄吠えによるご近所トラブルが一番多いだけに、お留守番のときに「行動制限」を意識しながらも、自由にワンちゃんが動けるような空間づくりも考えたいところです。
気になる人は吸音や遮音性が高い壁や天井の採用をお勧めします。ちなみに無駄吠えトラブル防止に窓を二重にするのも良いでしょう。
また、よく言われるニオイの問題や熱中症対策にも、壁や天井を活用できます。消臭・調湿のための材料はいろいろありますので、専門家に相談してみてください。
ワンちゃんには外の空気を吸わせてあげたいところですが、集合住宅の場合は抜け毛が飛散してしまう可能性や、吠えた声が外に響くことの影響を意識しておきましょう。もっとも「しつけ」の問題も絡んできますから、人と犬とが暮らす住まいの専門家に相談するのも一案といえます。他にもウンチをトイレで処理するお宅は節水トイレとか、冬場の床暖房が安全なのでお勧めとか、工夫するところはさまざまありますので、良い知恵を集めるためにも専門家を活用してください。